全米最強のプレイヤー集団、ザ・ブレッカー・ブラザーズが再集結! 1978年の名盤『ヘヴィー・メタル・ビバップ』を当時のメンバーで再現したライヴ・イン・ジャパンからベスト・テイク13曲を厳選収録したCD2枚組でにリリース[2016年6月22日(水) WARD RECORDS]される。
2014年11月26・27・28日、川崎CLUB CITTA’で実現したザ・ブレッカー・ブラザーズ・リユニオン。ランディ・ブレッカー(トランペット)、テリー・ボジオ(ドラムス)、バリー・フィナティ(ギター)、ニール・ジェイソン(ベース)という、往年のラインアップが時空の流れを超えて再び相まみえる。
単なる同窓会ではなく、ジャズ/フュージョンの傑作と称賛される『ヘヴィー・メタル・ビバップ』を、36年のキャリアを経て歴戦の強者となった彼らが再訪するのがこのライヴだ。ランディ・ブレッカーはエリック・クラプトンやスティーリー・ダン、ダイアー・ストレイツ、SMAPに至るまで、数百におよぶセッション・ワークによって円熟の境地に達している。テリー・ボジオはミッシング・パーソンズやジェフ・ベック、KoЯn、ソロ・キャリアなどでの活動を経て、360度を取り囲むモンスター・ドラム・キットを本公演でもプレイしている。オリジナル・アルバムでプレイしたマイケル・ブレッカー(サックス)が2007年に亡くなってしまったため、後任としてアダ・ロヴァッティが参加している。ランディの奥方である彼女はバークリー音楽院出身で、自らのリーダー作品を発表するかたわら、ジョン・マクラフリンとも共演してきた実力派だ。
3日間の公演では『ヘヴィー・メタル・ビバップ』全曲がプレイされたが、本作では「ファンキー・シー、ファンキー・ドゥ」を除く5曲のベスト・テイクを収録している。
オープニングの「スポンジ」から白熱したプレイを披露、「サム・スカンク・ファンク」は誇張でなくスリリングなバトルが繰り広げられる。少なくないファンが名曲と呼ぶ「インサイド・アウト」もオリジナル以上にパワーアップした演奏だ。
「イースト・リヴァー」はオリジナル・アルバムではスタジオ・レコーディングが収録され、米英のチャートでヒットを記録したが、本公演ではライヴ・ヴァージョンでファンキーなグルーヴがさらに強調されている。さらにランディの『ザ・ブレッカー・ブラザーズ・リユニオン』から「ファースト・チューン・オブ・ザ・セット」、アダの「ゴースト・ストーリーズ」、バリーがマイケルに捧げた「マイキーB」など、各メンバーのソロ・トラックもザ・ブレッカー・ブラザーズとして演奏されることで、さらに刺激的でエキサイティングなパフォーマンスへと変貌を遂げている。テリーのドラミングも絶好調で、その手数とパワーは名曲の数々に深みとダイナミズムをもたらすものだ。
夢だったようにすら思える2014年11月の3日間は、確かに存在した。本作はその思い出を鮮烈に蘇らせるドキュメントだ。
The Heavey Metal Bebop Tour ’14 in Japan / THE BRECKER BROTHERS BAND REUNION
【2CD】 GQCS-90174~5 / ¥3,500 (税抜) 2016年6月22日(水)発売
【日本語解説書封入】
Disc 1
1. Sponge
2. First Tune Of The Set
3. Squids
4. Ghost Stories
5. Night Flight
6. Some Skunk Funk
Disc 2
1. East River
2. Inside Out
3. Rocks
4. Straphangin’
5. Mikey B
6. Under Surveillance
7. Blues For?
【メンバー】
ランディ・ブレッカー(トランペット・ヴォーカル)
アダ・ロヴァッティ(サックス)
バリー・フィナティ(ギター)
ニール・ジェイソン(ベース・ヴォーカル)
テリー・ボジオ(ドラムス)
(WARD RECORDS)