Luca Princiotta (ルカ・プリンシオッタ) コラム issue #3 Spellbound


Photo by Marko Vukovic

自身のバンドであるLuca Princiotta BandやイタリアのCLAIRVOYANTSで活躍するとともにドイツのメタル女王Doro Pesch率いるDOROのギタリスト兼キーボーディストとしても広く活動をしているルカ・プリンシオッタ。今回のコラムではLUCA PRINCIOTTA BANDのアルバム『VIS VIVA』に収録されている”Spellbound”の中で使用されているクールなリフやフレーズを伝授!

やあ、みんな!
今回もソロアルバムに使われているフレーズを分析してみよう。アルバムに収録されている”Spellbound”に登場するフレーズを2つとメイン・リフを紹介しよう。ギターのチューニングはスタンダードな E-A-D-G-B-E チューニングだ。

最初はスウィープ・ピッキングとタッピングを使ってDメジャーのアルペジオを弾くフレーズだ。フレーズのエンディングでは16分の6連のシーケンスをオルタネートで弾いている。アルバムではGメジャーコードの上で弾いていることもあってGリディアンのように聴こえる。

2つ目のエクササイズは元々インプロヴァイズして弾いたフレーズで、Dマイナー7からF#メジャーにモジュレートしている。少しジャズっぽい温かみを与えるためにクロマチックなフレーズを使っている。

3つ目は曲のメイン・リフになっているフレーズだ。ファンク・メタル系のフレーズなので手のひらが「ジャンプ」するようなミュート奏法でしっかりとグルーヴを出すように心掛けよう。リフはF#ペンタトニックのマイナースケールとF#m7♭5アルペジオのコンピネーションをベースにして作られたフレーズだ。
今回のコラムも楽しんでもらえたかな?

Rock on!
ルカ
www.lucaprinciotta.com

Translation by Louis Sesto (EAGLETAIL MUSIC)


Vis Viva / Luca Princiotta Band