8月14日(日)に行われた、夏のロック・フェスティバル、サマーソニック2011の東京公演2日目。
その最大ステージである、QVCマリンフィールド内のマリン・ステージに、前日の大阪会場に続き、ヘッドライナーとしてレッド・ホット・チリ・ペッパーズが登場。
正に、”世界最強のロック・バンド”であることを証明する凄まじいステージを展開し、スタジアムに超満員の観客を、興奮の坩堝にたたきこんだ。
(Photo)Kentaro Kambe
会場の客電が落ちてしばらくしての午後7時41分、「バイ・ザ・ウェイ」のイントロとともに、遂にレッチリのパフォーマンスがスタート。
観客も、いきなりK点越えの熱狂。ヴォーカルのアンソニー、ドラムのチャド、ベースのフリー、そして新メンバーであるギタリストのジョシュの4人の姿が巨大スクリーンに映し出され、オ-ディエンスも大歓声でバンドを迎える。
演奏曲目は、正に、名曲、大ヒット曲を網羅した豪華な内容で、「キャント・ストップ」、「スカー・ティッシュ」、「ダニー・カリフォルニア」、「アザーサイド」、「カリフォルニケイション」等、怒涛のロック・ナンバーから、切ないメロディー/ギターをフィーチャーした曲まで、”これぞレッチリ”な、圧巻なラインナップ。
また、ニューアルバム『アイム・ウィズ・ユー』からも、先行ファースト・シングルとして大ヒット中の「レイン・ダンス・マギーの冒険」や、フリーのユニークな曲紹介による「エチオピア」などを披露した。
本編ラストは、とんでもない高揚感の「ハイヤー・グラウンド」から、名曲「アンダー・ザ・ブリッジ」。
そしてアンコールの最後は「ギヴ・イット・アウェイ」と、ミックスチャーからオーソドックスなロック・サウンドまで、レッチリ・ミュージックの多様性と奥深さを、まざまざと感じさせてくれるセット・リストであった。
アンソニーのオリジナリティ溢れるヴォーカル、フリー、チャドの、鉄壁のリズム・セクションの安定感とグルーヴ感の見事さは勿論、新メンバーであるギターのジョシュ・クリングホッファーも、見事に自身の役割を果たし、レッチリ新メンバーとしての存在を確固たるものにした。今後のバンドの更なる進化・深化を、大いに期待させてくれるパフォーマンスであった。
真夏の夜の夢!?と錯覚してしまいそうになるほど素晴らしい、濃密かつ開放的、そして圧巻のライヴによって、日本のファンとレッチリの絆が、更に深まったのは間違いない。
<8月14日(水)演奏曲目@MARINE STAGE / SUMMERSONIC 2011>
01. By The Way
02. Charlie
03. Can’t Stop
04. Scar Tissue
05. Factory Of Faith
06. Dani California
07. I Like Dirt
08. Otherside
09. The Adventures Of Rain Dance Maggie
10. Throw Away Your Television
11. Ethiopia
12. Right on time
13. Californication
14. Higher Ground
15. Under the Bridge
=ENCORE=
Drum Solo
16. Sir Psycho Sexy
17. They’re Red Hot
18. Give it away
(ワーナー・ミュージック・ジャパン)