デビュー20周年を記念し、パール・ジャムの軌跡を綴る秘蔵映像を、キャメロン・クロウが監督&編集した歴史に残るドキュメンタリー映画「パール・ジャム20」が日本を含む全世界約1000スクリーン規模で同日公開。また、映画サントラ、初期3作品リマスター盤発売も一挙決定!
1990年代前半、シアトルを中心に、従来の商業主義ロックに対抗する形でオルタナティヴ・ロック・ムーブメントが若者の間で大流行、“グランジ・ロック”と呼称された新しいロックの潮流が世界中を席巻した。その代表的なバンドがニルヴァーナであり、当時の“ジェネレーションX”の苦悩の代弁者と評されたパール・ジャムである。それまでの、きらびやかで派手なサウンドとルックスのロック・バンドたちとは異なり、普段着でステージに立ち、サウンドもメロディーもパーティーロックとは程遠い独特のシリアスさを湛え、ヴォ―カル/ソングライターのエディー・ヴェダーによる現実社会と正面から向き合ったメッセージ性の高い歌詞や発言は、当時の若者にとって最もリアルに響いたのだった。
本作品「パール・ジャム20」は、音楽ジャーナリストでアカデミー賞受賞監督でもあり、20年に渡りパール・ジャムと深い友好関係のあるキャメロン・クロウが監督して作り上げたドキュメンタリー映画。1200時間もの貴重な映像を編集し、インタビュー/ライヴ映像など未公開映像が満載で、デビュー以来積極的なメディア露出を避けてきたパール・ジャムのヴェールに包まれた成長と苦悩の軌跡を追っている。
キャメロン・クロウ監督によると本作品は「過去からの最高の贈り物で、存在について耳にしたことがあるものの、今まで見たことの無いお宝映像やインタビュー」が満載とのこと。ニール・ヤング、カート・コバーン(ニルヴァーナ)など、パール・ジャムと関係が深かった人たちとの貴重な映像が登場し、本作品を通して観客が音楽史の重大シーンの目撃者となることは間違いなし。また、パール・ジャムのベーシスト、ジェフ・アメンによると本作品は「映画全体がキャメロンからのラブレター」であり、賛辞でもある一方で、辛かった過去の出来事も実直に描いている内容で、「俺たちの成長の苦悩と本当に嫌な時代も見せているからね」と、本作品がパール・ジャムという一つのバンドの今だかつて表に出てこなかった一面にも鋭く迫ったドラマティックな作品になっていることを語っている。第36回トロント国際映画祭での9/10のプレミア上映をへて、日本では9/20(水)全世界同日上映を東京、大阪、名古屋の全3都市(予定)で行ったのち、10/15からはTOHOシネマズ六本木ヒルズ他での1週間の限定公開(予定)も決定。
また、9/28(水)には本作品のサウンドトラックの発売が決定している。収録楽曲は未定ながら過去20年間の膨大なライヴの中からセレクトした29曲のレア・ライブ音源で2枚組という大作になる予定だ。また、今回のデビュー20周年を記念して、初期名盤3作品のリマスター盤が紙ジャケ仕様で発売されることも決定。これらには未発表デモ音源や別ヴァージョン、パール・ジャムと改名する前のバンド名、ムーキー・ブレイロック時のセッションでエディー・ベダーが初めてこのメンバーとレコーディングした音源などファンには堪らないレア音源が追加収録されている。
【映画情報】
「パール・ジャム20」作品情報:
PEARL JAM TWENTY / 123分 / アメリカ / 2011年
監督・編集:キャメロン・クロウ(『あの頃、ペニー・レインと』『バニラ・スカイ』『エリザベスタウン』)
出演:パール・ジャム(エディー・ヴェダー、ジェフ・アメン、ストーン・ゴッサード・マイク・マクレディ、マット・キャメロン)、ニール・ヤング 他
監督:キャメロン・クロウ
16歳でローリング・ストーン誌の記者になり、多くのミュージシャンと交流が深い。1989年に映画監督としてデビュー、2000年に監督した「あの頃ペニー・レインと」でアカデミー脚本賞を受賞。1992年に監督した「シングルス」はグランジ・ロックで湧くシアトルを舞台にしたラブ・コメディー映画で、パール・ジャムも出演している。
9/20(水) TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、TOHOシネマズなんば(予定)
10/15(土)〜21(金) TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、TOHOシネマズなんば
【CDリリース情報】
9月28日(予定)に映画「パール・ジャム20」のサウンドトラックと初期名盤3作のリマスター盤(全て紙ジャケット仕様)が一挙発売!
① [PEARL JAM TWENTY] (「パール・ジャム20」サウンドトラック)
② [TEN](1stアルバム/91年作品)
③ [Vs.](2ndアルバム/93年作品)
④ [Vitalogy](3rdアルバム/94年作品)
【リンク】
「パール・ジャム20」オフィシャルサイト http://www.pj20.com/
パール・ジャム商品ページ http://www.sonymusicshop.jp/m/arti/artiShw.php?associate=SMO&cd=70000146
【パール・ジャム:バイオグラフィー】
ワシントン州シアトル出身の5人組ロック・バンド。グラミー賞受賞、アルバム 3枚がビルボード誌に初登場1位(2010年時点)、CDセールス最速記録がギネスに認定されるなど、社会的・商業的成功をおさめている。
91年のデビュー・アルバム“TEN”(テン)はこれまで1300万枚を売り上げ、93年の2ndアルバム“Vs.”(ヴァーサス)は全米で5週連続1位に加え1週間で95万枚という当時の最速売り上げを記録し(ギネス認定)、94年の3rdアルバム“Vitalogy”(ヴァイタロジー)も初回プレス枚数だけで350万枚(これも当時の最高記録)と前代未聞の数字を立て続けに記録した。しかし彼らは、1st「TEN」で訪れたあまりにも大きな成功に苦悩し、2nd「Vs.」時期からはメディア露出を極端に控え、ミュージック・ビデオさえ作らないという方針を打ち出すことで、周囲の異常ともいえる熱狂から自ら距離を置くことになった。古着、ネルシャツなどファッションにまで影響が及び、もはやカルチャーとして完全に“トレンド化”したグランジ・シーンだったが、その流行が過ぎ去った後も、彼らは自らのポリシーや音楽性を変えることなく20年間高い人気を保持し続けることに成功、いつしか“真にアメリカの音(=ロック)”と言うべき代表的なロック・バンドとなった。
デビュー20周年を記念した本作品公開に合わせ、同名のサウンドトラック(2枚組/20年間の中からセレクトしたレアなライヴ音源収録予定)と09年にUSで発売された1stアルバム“TEN”(テン)のリマスター盤、今年の春に発売された2nd“Vs.”(ヴァーサス)と3rd“Vitalogy”(ヴァイタロジー)のリマスター盤がそれぞれ未発表曲などを追加収録し、9月28日(予定)に日本でも発売される。
(ソニー・ミュージック・ジャパン インターナショナル)