ビートルズのツアー時代を追った映画の制作が決定。監督はロン・ハワード。ビートルズの映画としては1970年に公開された「レット・イット・ビー」以来
アップルおよびホワイト・ホース・ピクチャーズは、ビートルズのキャリアの第1期(ツアー時代)をもとにしたドキュメンタリー映画の制作を発表した。
この映画は英リヴァプールのキャヴァーン・クラブや独ハンブルクでの仕事に精を出していた初期の時代から、1966年に米サンフランシスコのキャンドルスティック・パークで行われた最後の公演までのビートルズの旅路に焦点を当てたものになる。またこの時期にファンが撮影したビートルズの映像や写真も使用される予定。
映画監督は2001年の『ビューティフル・マインド』で第74回アカデミー賞監督賞・作品賞を受賞したロン・ハワード。ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ヨーコ・オノ・レノン、オリヴィア・ハリスンの全面的な協力の下で制作される。
監督のロン・ハワードはプレスリリースにて以下のように語っている。「1964年に世界を席巻した、4人の若者の驚くべき物語を描くこの映画で、アップルやホワイト・ホースのチームと仕事ができるのは、大いにワクワクすると同時に、とても名誉なことだと思っています。彼らが大衆文化や人々の人生におよぼした影響は、いくら強調してもし足りないでしょう」
ビートルズは1961年から62年にかけてイギリスの音楽シーンに華々しい登場を果たし、1963年の終わりごろにヨーロッパをツアーを開始した。しかしビートルズの人気を爆発させたのは、大々的に話題となった、1964年2月9日のアメリカの「エド・サリヴァン・ショー」への出演だった。6月に入るとバンドは初のワールド・ツアーを開始し、以後2年間は過酷なスケジュールをこなしつづけた。ツアー活動を停止した1966年8月の時点で、バンドは世界中の15の国、90の都市で、166回のコンサートをおこなっていた。
映画はこのビートルズのツアー時代にフォーカスをあてたものであり、こうしたツアーに助長されて生まれた「ビートルマニア」と呼ばれる社会現象は、世界がそれまで、一度も目にしたことのなかったもので、文化のグローバル化がはじまるきっかけともなっている。」
そのビートルズの「ツアー時代」に日本で発売された日本盤レコードを初CD化した最新作『ミート・ザ・ビートルズ <JAPAN BOX>』は先月6月25日に発売され、オリコンの「CDアルバムデイリーランキング」で初日に10位を記録するヒットになっている。
ザ・ビートルズ『ミート・ザ・ビートルズ <JAPAN BOX>』
発売中 14,000円(税抜)
UICY-76429/33 5CDボックス・セット
(ユニバーサルミュージック)