Eric Johnson
Photo by Max Crace
その透明感ある歌声と美しく突き抜けるギタートーン、独自のギタープレイにより聴き手の魂を癒す唯一無二の音楽を確立しているミュージシャンであるエリック・ジョンソン。2024年にはジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイ、そしてエリック・ジョンソンの3人のスーパーギタリストが20年以上ぶりに再び集ったG3にてツアーを行っており、そのライブが収録されたライブアルバム『G3 Reunion Live』も2025年1月31日にリリースされる。G3 Reunion Liveについてエリック・ジョンソンに訊いた。
Interview / Text Mamoru Moriyama
Translation Hiroshi Takakura
Muse On Muse (以下MM) : 2025年が始まりました。年末のホリデーシーズンはいかがでしたか?
Eric Johnson (以下EJ) : とても素敵なホリデーを過ごしたよ。ありがとう。家族や友人と一緒に素晴らしい時間を共有できてとても幸せだったね。
MM : 昨年には再びジョー・サトリアーニとスティーヴ・ヴァイと共にG3のツアーを廻られていましが、このG3ツアーを行うことになった経緯について教えて下さい。
EJ : ジョーが何本かのライヴをやりたがっていたのがきっかけだった。彼の息子ZZがG3のドキュメンタリーを制作していて、その中で1996年のオリジナルツアーをスタートとしつつ、さらに映像素材を追加したいと考えていた。それで僕たちが集まってこの話を進めていくとたくさんの反応が寄せられて追加公演も決まったんだ。最終的に数週間にわたるツアーに発展したよ。ツアー中、特にロサンゼルス公演では撮影とレコーディングを行い、1月31日にリリースされるライブアルバム”G3 Reunion Live”がそこから生まれた。
MM : 今回のG3ツアーは、これまでのG3ツアーと比べてどのような違いや変化がありましたか?
EJ : 今回のツアーでは、僕たち3人ともに音楽的に成長していて、リスナーに対するアプローチや意図を広げようとしたところが大きな違いだと思う。曲を大きく発展させることに力を入れたけど、もちろん良いギタープレイが入っている事も必須だね。
MM : あなたはギターの音に関して強いこだわりをお持ちですが、同じステージで複数のギタリストが演奏する場合、ソロのショーと比べてアンプやペダル等の準備に制約があると思います。どのように対処していますか?
EJ : 3人で一緒に演奏するときは、僕はアンプ1台とオーバードライブペダル、エコーユニットだけを使用したよ。それだけで十分だったんだ。シンプルになセットアップで普段の僕が生み出すサウンドをいくつか再現できたし、ジョーやスティーヴと即興を楽しむ分にはそれ以上のものは必要なかったね。
Photo by Max Crace
MM : あなたの音楽やギターの音色はとても優しく心地よい響きがあり、聴く人の心を癒すことができます。この点についてどうお考えですか?。
EJ : サウンドに関しては、特にハーモニーという意味でスムーズになるように努めているよ。それが僕の研究分野で、ギターを弾くときのモチベーションやインスピレーションにもなっているんだ。子供の頃からピアノやバイオリンをたくさん聴いて育ったから、自然とそれらの楽器が基準になっているのかもしれないね。
MM : 2025年は1月にG3のライブアルバムがリリースされる予定で、3月からはExperience Hendrix Tourが始まります。その他の計画も教えて下さい。新しいアルバムの制作も予定していますか?
EJ : 今は自分のスタジオで新しいアルバムを制作している。今回のアルバムはよりシンプルで、主にブルースロックの作品になる予定だ。ペダルをほとんど使わないか全く使わない方向性にしているんだ。
MM : ところで個人的に長年気にかけていたことがあるのですが、あなたの作品『Venus Isle』のCDにはアダムスキー型のUFOのデザインが施されています。この理由について教えていただけますか?
EJ : 特に特定の形のUFOを入れることを意識していたわけじゃなくて、CDのデザインに円盤のイラストを使ってそれを空飛ぶ円盤に仕立てるのが面白いと思っただけなんだ。
MM : ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
EJ : 日本のリスナーのみんなには僕たちの音楽を聴いてくれて本当に感謝しているよ。日本に行くのはいつも楽しみで、楽曲をレコーディングしてみんなに届けることができるのを嬉しく思っている。ありがとう。
G3 REUNION LIVE
CD1
01.Gravitas / Steve Vai
02.Avalancha / Steve Vai
03.Little Pretty Intro / Steve Vai
04.Little Pretty / Steve Vai
05.Tender Surrender / Steve Vai
06.Zeus in Chains / Steve Vai
07.Teeth of the Hydra / Steve Vai
08.For the Love of God / Steve Vai
09.Land of 1000 Dances / Eric Johnson
10.Righteous / Eric Johnson
11.Trail of Tears / Eric Johnson
12.On-ramp Improv / Eric Johnson
13.Freeway Jam / Eric Johnson
14.Desert Rose / Eric Johnson
15.Venus Reprise / Eric Johnson
CD2
01.Raspberry Jam Delta V / Joe Satriani
02.Surfing With the Alien / Joe Satriani
03.Satch Boogie / Joe Satriani
04.Sahara / Joe Satriani
05.Nineteen Eighty / Joe Satriani
06.Big Bad Moon / Joe Satriani
07.Always With Me, Always With You / Joe Satriani
08.Summer Song / Joe Satriani
09.Introductions / G3
10.Crossroads / G3
11.Spanish Castle Magic / G3
12.Born to Be Wild / G3