24年のブランクを経て、フランシス・ダナリーがついに自身のルーツであるプログレッシヴなイット・バイツの新作『RETURN TO NATURAL』を発表する。
MUSE ON MUSEのインタビュー(2023年11月掲載)の中で「全く新しいIt Bitesのサウンドをウェールズのロックフィールド・スタジオで録音しているんだ。」と語っていたフランシス・ダナリーであり、彼が提示する最新の IT BITES FD がどのようなものとなっているのか・・期待が高まる。
また、アルバムの録音には、24トラックのアナログ・トラックが使用され、1/4インチのアナログ・テープにミックス、マスタリングされている。
「音楽を台無しにするデジタルプラグインの音が嫌いなんだ。今の若者たちは違いを知らないし、ほとんどの人は音楽を深く聴かないから気にも留めないんだ。それが普通の音だと思っている。でも今日の音楽と70年代にテープで録音され、テープにミックスされ、マスタリングされてレコードにプレスされた音楽とはまったく異なる体験なんだ。ただの音ではなく、体験なんだよ。デジタルや合成的な録音ツールには本当に問題がある。音楽に何か良くないものを加えてしまうんだ。それはオレンジジュースとコカコーラの違いみたいなものだよ。」との通り、今作でもその音へのこだわりが感じ取れる。
新作『RETURN TO NATURAL』のCD盤は、フランシスのオフィシャルサイトのストアにて予約の受付が開始されている。(アナログ盤の方は2024年3月予定)